近年、話題になっており、契約件数も年々増えるロボアドバイザーというサービス。
よく知られているサービスでWealthNaviやTHEOが挙げられます。
今回はWealthNaviについて、詳細などを拝見し、良いサービスなのか利用すべきでないのか、私なりの解釈で判断したいと思います。
WealthNaviとは
長期・積立・分散を軸に自動で資産運用するというもの。
スマホで管理できるので若年層に扱いやすいサービスとなっております。
サービス内容
WealthNaviが素晴らしいのは資産運用の自動化だけではなく、多岐に渡るサービスを行っていること
- 目標金額とリスク許容度の設定
- 最適なポートフォリオの自動構築
- 入金
- 自動発注
- 自動積立
- 分配金の自動再投資
- 自動リバランス
- 自動税金最適化(DeTAX)
6つの質問に答える無料診断によりユーザー個々の目標金額とリスク許容度を客観的に把握でき、最適なポートフォリオを作成してくれます。
またETF1口の1000分の1単位の端株で取引できるような仕組みになっており、少額でも設定された最適な資産配分で自動で買付でき、リバランスも自動で行ってくれる優れたサービスです。
対象銘柄
以下の7つの銘柄からリスク許容度を加味し、資産配分を決めています。
【VTI】バンガード・トータル・ストック・マーケットETF
【VEA】バンガード・FTSE先進国市場(除く米国)ETF
【VWO】バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF
【AGG】iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF
【TIP】iシェアーズ 米国物価連動国債 ETF
【GLD】SPDR ゴールド・シェア
【IYR】iシェアーズ 米国不動産 ETF
銘柄選定はいうことないですね。
ファンドの規模も大きく、経費率も少ない銘柄で構成されているので、真似ても良いくらいの素晴らしい組み合わせであると思います。
手数料
年率1%(税別)
現金の部分を除いて日割り計算され、毎月まとめて支払う仕組みです。
もちろんETFの経費率も株価から差し引かれています。
ここまでサービスの詳細を簡単にまとめました。
そこで私はWealthNaviを利用するか否かですが、既にタイトルに記載している通り、私は利用しないです。
手数料1%がリターンに大きく影響を与えると考えるからです。
私が作成したシミュレーションを用いて、手数料1%が与える影響を簡単に示しました。
シミュレーション
以下の条件でシミュレーションをしました。
- 毎月5万円年間60万円積立
- 経費率0.13%(WealthNaviのHPに記載された加重平均された率)
- 平均年利回り6%
- 20年間の積立
個人で運用した場合のシミュレーション結果です。
なお、売買手数料や分配金にかかる税金は考慮しておらず、シンプルに経費率と平均年利回りを掛け合わせた計算で算出しています。
WealthNaviで運用した場合のシミュレーション結果です。
手数料1%の部分を経費率に上乗せして計算しました。
20年間でおよそ260万円の差があります。
また積立する金額が大きいほど、その差も大きく開きます。
もちろん個人で取引する際は売買手数料がかかることやETFであれば定額での買付ができないため、誤差はありますが、単純計算で一つの目安になると思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
シミュレーション結果から何を感じましたか?
WealthNaviのサービスを20年間、250万円で買いますか?
私は250万円が惜しいので自身で考えて運用していく方を選びます。
WealthNaviのサービスは素晴らしいと思うので、手間を掛けずに運用できるメリットもありますし、手数料を払ってでも利用したい方は否定しません。
しかし全自動に任せ、自身は思考停止モード。
ただでさえインデックス投資は退屈だと言われるのに買うタイミングもリバランスも全てお任せ。
投資に少しでも興味があるなら、勉強して手間をかける価値があると思います。
また少額から分散できるメリットがあると謳っていますが、
果たして少額で分散する意味があるのか?
資産が増えてから分散を考えるでも遅くないのではと私は思います。
長期的に投資に携わっていくのであれば、自身で考え、知識と経験を身につけた方が、今後のパフォーマンスにもつながると考えます。
私自身にも言い聞かせるようですが、
投資スタイルは人それぞれ。
様々な知識を身につけ、有益な情報を取り入れ、自身の考えに基づいた投資スタイルを確立していただけたらと思います。
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