近年、米国株式や米国ETFの取引に人気があるので、証券会社ごとの比較と実際に私が米国株式を取引している証券会社を紹介したいと思います。
米国株式には売買取引手数料と為替手数料のコストがかかってきます。
また取扱銘柄数も証券会社によって異なり、注文方法などもそれぞれです。
上記を考慮した上で、米国株取引初心者におすすめできる証券会社を以下の4つに絞りました。
マネックス証券
SBI証券
楽天証券
DMM株
それぞれまとめていきます。
マネックス証券
- 売買取引手数料
約定代金の0.45%(最低手数料0米ドル、最大20米ドル)
- 注文方法
成行、指値、逆指値(成行/指値)、トレールストップ注文、OCO注文(ツイン指値/OCOs)、連続注文
- 注文受付時間
24時間
- 取引時間
21:00~翌9:00(日本時間/夏時間)
22:00~翌10:00(日本時間/冬時間)
- 為替手数料
買付時:0銭、売却時:25銭
円貨決済、外貨決済どちらでも可能でそれぞれメリット・デメリットがある
円貨決済の場合
メリット:余力を即時に反映させられるので、すぐに取引ができる
デメリット:米ドル余力がやや少なく計算される
(当日の振替為替レートに105%の掛目をかけたレートで算出されるため)
外貨決済の場合
メリット:当日の振替為替レートで振替できるので、円貨決済と比べ全額余力として扱える。
デメリット:米ドルへの為替振替は一日一回で、当日の夜の米国株式の買付資金として利用するためには、14:30までに為替振替が必要
- 取扱銘柄数
個別株:3692銘柄(ADRを含む)、ETF:311銘柄
マネックス証券ではUSAプログラムと題して米国ETF9銘柄の買付手数料が実質無料となっております。
本プログラムは対象銘柄で買付時にかかった手数料が米ドルで外国株取引口座へキャッシュバックされるという仕組み
対象銘柄
VT:バンガード・トータル・ワールド・ストックETF
VOO:バンガード・S&P500ETF
VTI:バンガード・トータル・ストック・マーケットETF
IVV:iシェアーズ・コア S&P 500 ETF
SPY:SPDR S&P500 ETF
EPI:ウィズダムツリー インド株収益ファンド
DHS:ウィズダムツリー 米国株 高配当ファンド
DLN:ウィズダムツリー 米国大型株配当ファンド
DGRW:ウィズダムツリー 米国株クオリティ配当成長ファンド
- 特徴
他の国内証券会社と比較しても銘柄数も多い
買付時の為替手数料が無料
注文方法が豊富で取引のしやすい環境にある
米国株の分析ツールが無料で使える
スマートフォンアプリがあり、手軽に取引できる
SBI証券
- 売買取引手数料
約定代金の0.45%(最低手数料0米ドル、最大20米ドル)
- 注文方法
成行、指値、逆指値
- 注文受付時間
以下を除く、米国営業日
19:00~19:30
日本の取引終了後~9:00
- 取引時間
22:30~翌5:00(日本時間/夏時間)
23:30~翌6:00(日本時間/冬時間)
- 為替手数料
買付時:25銭、売却時:25銭(円貨決済、外貨決済可能)
住信SBIネット銀行での外貨取引によりリアルタイムでドルを買うことができ、片道4銭とコストを抑えることができる。
また定期外貨積立に設定することでさらに安い片道2銭で米ドルに振替することができ、住信SBIネット銀行の外貨預金からSBI証券の外貨口座に入金することができるので為替手数料は他の証券会社と比べ低コスト。即時入金可能ですぐに外貨決済ができる。
- 取扱銘柄数
個別株:3572銘柄(ADRを含む)、ETF:305銘柄
米国ETF9銘柄の買付手数料が無料となっており、銘柄はマネックス証券と同様ですが、キャッシュバック制度ではなく、完全無料化という点が地味にいいポイントです。
対象銘柄
VT:バンガード・トータル・ワールド・ストックETF
VOO:バンガード・S&P500ETF
VTI:バンガード・トータル・ストック・マーケットETF
IVV:iシェアーズ・コア S&P 500 ETF
SPY:SPDR S&P500 ETF
EPI:ウィズダムツリー インド株収益ファンド
DHS:ウィズダムツリー 米国株 高配当ファンド
DLN:ウィズダムツリー 米国大型株配当ファンド
DGRW:ウィズダムツリー 米国株クオリティ配当成長ファンド
- 特徴
住信SBIネット銀行での為替取引により為替手数料がお得
米国株式・ETF定期買付サービスある
米国貸株サービス(カストック【Kastock】)がある
楽天証券
- 売買取引手数料
約定代金の0.45%(最低手数料0米ドル、最大20米ドル)
超割コースの場合、取引手数料の1%が楽天スーパーポイントで還元
- 注文方法
成行、指値
- 注文受付時間
【月~金】8:00~翌5:00(日本時間/夏時間)
8:00~翌6:00(日本時間/冬時間)
【土】 8:00~翌2:30、3:30~5:00(日本時間/夏時間)
8:00~翌2:30、3:30~5:00、5:15~6:00(日本時間/冬時間)
【日】 5:15~翌2:30、3:30~5:00(日本時間/夏時間)
6:00~翌2:30、3:30~5:00、5:15~6:00(日本時間/冬時間)
- 取引時間
22:30~5:00(日本時間/夏時間)
23:30~6:00(日本時間/冬時間)
- 為替手数料
買付時:25銭、売却時:25銭(円貨決済、外貨決済可能)
- 取扱銘柄数
個別株:3315銘柄(ADR242銘柄を含む)、ETF:320銘柄
買付手数料無料銘柄
VT:バンガード・トータル・ワールド・ストックETF
VOO:バンガード・S&P500ETF
VTI:バンガード・トータル・ストック・マーケットETF
SPY:SPDR S&P500 ETF
RWR:SPDR ダウ・ジョーンズ REIT ETF
GLDM:GLDM SPDR ゴールド・ミニシェアーズ・トラスト
AIQ:AIQ グローバルX AIビッグデータ ETF
FINX:FINX グローバルX フィンテック ETF
GNOM:GNOM グローバルX ゲノム&バイオテクノロジー ETF
- 特徴
取引手数料のポイント還元がある
スマートフォンアプリやPC用取引ツールがあり、取引しやすい。
他の3社と比較すると米国ETFの取扱銘柄数が多い
DMM株
- 売買手数料無料
- 為替手数料
買付時:25銭、売却時:25銭(円貨決済のみ)
配当金受取時の為替スプレッド-1円(1米ドルあたり1円)
- 注文方法
成行、指値、IFDONE
- 注文受付時間
【日~金】16:00~翌5:00(日本時間/夏時間)
16:00~翌6:00(日本時間/冬時間)
【土】 16:00~翌3:00(日本時間/夏時間)
16:00~翌3:00(日本時間/冬時間)
- 取引時間
22:30~5:00(日本時間/夏時間)
23:30~6:00(日本時間/冬時間)
- 取扱銘柄数
個別株:1038銘柄(ADR117銘柄を含む)、ETF:84銘柄
- 特徴
売買手数料無料
スマートフォンアプリやPC用取引ツールがあり、取引しやすい。
おすすめ4社比較
それぞれの証券会社の比較を表にまとめました。
マネックス証券 | SBI証券 | 楽天証券 | DMM株 | |
---|---|---|---|---|
売買手数料 | 0.45% (最低0ドル・上限20ドル) | 0.45% (最低0ドル・上限20ドル) | 0.45% (最低0ドル・上限20ドル) | 0% |
為替手数料 | 片道25銭 (買付時0銭) | 片道25銭 (住信SBIネット銀行により片道2銭or4銭) | 片道25銭 | 片道25銭 配当金受取時の為替スプレッド-1円(1米ドルあたり1円) |
注文方法 | 成行、指値、逆指値、 トレールストップ、 OCO(ツイン指値/OCOs)、連続 | 成行、指値、逆指値 | 成行、指値 | 成行、指値、IFDONE注文 |
取扱銘柄数 | 約4000銘柄 | 約3870銘柄 | 約3635銘柄 | 約1120銘柄 |
トータルで見ればマネックス証券に軍配が上がると言えるが、SBI証券の住信SBIネット銀行連携での為替手数料が安くなることが魅力です。
さらに住信SBIネット銀行ではドル円チャートを見ながらリアルタイムでドルを買うことができるので、為替経験者では優位なポジションでドルを買うことも可能です。
SBI証券の取扱銘柄数はマネックス証券との差もわずかと言えるので、取引したい銘柄がSBI証券にあるのであれば、非常におすすめです。
またSBI証券では米国株式・ETF定期買付サービスや米国貸株サービスといった独自のサービスがあるので長期的に少額から取引したい方には魅力的であると思います。
しかしSBI証券は米国株式取引のスマートフォンアプリがなく、PCブラウザーでの取引になってしまうため、簡便さの点では他の証券会社に劣ります。
ただSBI証券の公式HPには2020年中に米国株式取引専用のアプリを提供すると公表されていましたので、2020年中には間に合いませんでしたが、2021年に発表されることを期待しています。
楽天証券は他の3社にはない売買手数料のポイント還元があること、米国ETFの銘柄数が多いことがメリットです。
DMM株ではなんといっても売買手数料無料が大きな特徴で扱い方次第では非常にお得と言えます。
しかし配当金のコストが1ドル当たり1円かかることや円貨決済のみの取扱なので、配当金再投資や短期的なトレードでは為替コストが大きく影響してくることになります。
まとめ(私の運用方法)
4社の比較をした上で、私が実際に取引している現状をお伝えしたいと思います。
米国株式の運用は、メインでSBI証券を使っています。
リアルタイムでの株価やチャート表示はしていないので、短期的なトレードはせず、中長期目線でETFを取引しています。
住信SBIネット銀行で毎月定額積立で米ドルを購入しており、為替手数料片道2銭です。
また住信SBIネット銀行の外貨取引アプリを用いてチャート見ながら定期的に米ドルを購入(為替手数料片道4銭)しています。
またDMM株では配当金のスプレッドが大きいことを加味し、配当金のない【IAU】iシェアーズ ゴールド トラスト、【SLV】iシェアーズ シルバー トラストを長期目線で買付しています。
マネックス証券も非常におすすめですが、私は日本株式もSBI証券で取引しているため、管理がしやすいようにSBI証券を選んでいます。
マネックス証券、SBI証券、楽天証券であれば、普段から日本株式や投資信託を管理している証券会社を選ぶと良いと思います。
またDMM株は売買手数料無料を有効活用すると非常にお得に運用できると思いますのでサブとして口座を持っておくのも良いと考えます。
以上、米国株式取引初心者向けのおすすめの証券会社を紹介しました。
経験を積み資金が多くなれば、銘柄数も多く取扱い、手数料の安い、紹介した以外の証券会社も当然ありますが、4社でも十分なサービスと手数料体系であると言えます。
またこの先も証券会社の競争で更なる取引しやすい環境へと変わっていくことを期待して、少額からでもいいので、ぜひ始めてみましょう。
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